「元祖ソースカツ丼誕生物語」

 「なかじま」は戦後間もない昭和23年に、ハイカラな洋食屋「中島食堂」として開店しました。その時の売り物がオリジナルのソースカツ丼であり、ハヤシライスやカレーライスだったのです。当時、物は不足していましたが、料理人たちは技を競い合い、こだわりを持って料理を作りました。その中から生まれたのが、洋食屋の「煮込みソースカツ丼」だったのです。初代社長がオリジナルソースを作り厳選した豚肉を使用して、洋風の煮込みソースカツ丼を完成させました。特に豚肉の品質のこだわり、肉屋さんとの喧嘩は日常茶飯事で、納得しないとすべて持ち帰らせる程でした。
 その様にしてにして、「こだわり」を大事に出来上がったのが「煮込みソースカツ丼」です。現在では、その伝統を受け継ぎ「元祖煮込みソースカツ丼」として、日本中は勿論、会津若松のここでしか味わえないカツ丼を作り続けています。
 今、会津若松ではカツ丼といえば「ソースカツ丼」が有名になって来ました。平成16年に「伝統会津ソースカツ丼の会」が、発足し、それぞれの店が美味しいソースカツ丼を競って提供しています。